2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴7年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

【論文考察】水泳競技における筋活動解析③ ~クロール泳時の全身筋活動:大胸筋、外腹斜筋~

どうもパパかっぱです。

 

ついに、33歳になりました。

マスターズスイマーにとって、32歳から33歳は大きな変化はありません。

区分の変化はありませんからね。

 

ただ正直、年々身体の変化は感じています

20代の頃みたいにがむしゃらに練習していたら、すぐにケガにつながります。

 

慎重に、丁寧に、頭を使って練習していきます。

 

タイムは落とさないような工夫を続けます。

 

 

 

さて、引き続き『クロール 泳時の全身筋活動』の

 

E.大胸筋

F.外腹斜筋

 

 

です。

 

www.papakappa-swim.com

 

 

www.papakappa-swim.com

 

 

 図は引用できないので、図を見たい方はぜひ原著を読んでください。

Entry ;入水( 0)から最深点までを三等分し,入水から三分の二まで ( オ
レンジ線)
Pull ; Entry と Push 以外の水中局面
Push ;最深点から離水(緑線)までの後ろの 2/3
Recovery ;離水(緑線)から再入水( 100)まで


p12にある【図 8 期分け】をみるとイメージつきやすいです。

 

 

 

 

 

 

クロール 泳時の全身筋活動③ ~大胸筋、外腹斜筋~

 

 

 

 

https://core.ac.uk/download/pdf/159504273.pdf#search='%E6%B0%B4%E6%B3%B3+%E8%AB%96%E6%96%87'

 

【大胸筋に関する考察】

 

大胸筋の活動は広背筋の活動に類似している. Entry 時,肩甲上腕関節は軽度外旋位であり,そこからプル動作に併せて内旋していく.そのため,クロールにおける肩関節内旋角度が最も大きくなると考えられ るPull 期に 肩関節を内旋させる主働筋である大胸筋が,高い活動を示したと考える.

 

広背筋同様, FormとHardで有意な差があったのはHenry 期だけであった.最も力を必要する Pull 期ではなく,その前に如何に活動させるかが重要であると考える.

 

 

 

【外腹斜筋に関する考察】

 

右外腹斜筋の活動ピークは右手Entry 期から Pull 期に入るときであるように見られる( 図 16a).しかし ,右外腹斜筋の機能は体幹の左回旋と右側屈そして屈曲である.

右腕のプル動作 ( 図 17a)を行う と 水の抵抗により身体は左側屈方向への力 ( 図 17b) を受けると考え,その力を打ち消すために右側屈方向への力( 図 17c)を発揮するため に 外腹斜筋が 活動していたと考える.

 

その他の原因としては体幹の回旋動作がおきていると考え,骨盤の上前腸骨棘上に貼付したマーカーの軌跡を 図 18 に示す.黒の実線が実際にデジタイズを行った右側 ASIS の軌跡であり,点線は左手の入水タイミングを基に作成した仮想の左 ASIS の軌跡である.

 

Entry 期では同側の ASIS が下方へ移動している,つまり骨盤が頭側か ら 見 て 左 回 旋( 反 時 計 回 り )の 方 向 に 動 き( 図 19A),Pull 期から Push期 に か け て は 右 回 旋( 時 計 回 り )に 回 っ て い る と 考 え ら れ る( 図 19B).

 

Yanai の先行研究によると 右手の Entry 期から Pull 期 にかけて 身体の左回旋が最大になると報告している [39].図 18 で 示 す と お り ,身 体 の 左 回旋が最大になるときに,同機能をもつ右外腹斜筋の活動も ピークを迎えている.このこ とからも,外腹斜筋の活動はクロール泳時に起こる身体のローリング において,左回旋時に同機能をもつ右外腹斜筋が働いている た め ,このとき右外腹斜筋は求心性の収縮をしたと考える.

 

 

 

 

 

E.大胸筋

 

ポイントは

 

●広背筋の活動に類似している

 

●肩関節内旋角度が最も大きくなると考えられるプル期に最も高い活動

 

●プル期より前に活動させるかが重要

 

 

 クロール時の肩関節内旋ってかなり重要な要素になってきますね。

 

広背筋も大胸筋も内旋の作用があります。

内旋させつつ、肩関節を屈曲させることで水をとらえるんですね。

 

プル期に最も高い活動ですが、その前、すなわちエントリー時から大胸筋を活動させつつ、プル期で活動をピークにもってくるのが大事ですね。

 

 

 

大胸筋と呼吸の関係については以前書きましたので、こちらも参考に↓↓

www.papakappa-swim.com

 

 

 

f:id:papakappa:20200603193122p:plain

http://www.musculature.biz/40/45/post_94/

 

 

 

 

F.外腹斜筋

 

 

●右外腹斜筋の活動のピークは右手エントリー期からプル期

 

●右手のエントリー期~プル期にかけて身体の左回旋が最大になる

 

●身体の左回旋時に右外腹斜筋の活動もピーク

 

●身体のローリングにおいて、右外腹斜筋の求心性の収縮により、左回旋している。

 

 

 

外腹斜筋はとても興味深いですね。

 

外腹斜筋の求心的な収縮により、収縮方向に体幹が回旋するんですね。

 

当たり前っちゃ当たり前ですけど、この回旋(ローリング)が大きすぎても抵抗が大きくなってしまいますよね。

 

すなわち、外腹斜筋だけが働いていては効率的なローリングは出来ないと思います。

内腹斜筋や腹横筋と共に体幹の安定を伴わないといけませんね

 

外腹斜筋の筋の走行をよくみるとイメージつきやすいかと思います。

 

f:id:papakappa:20200603193635p:plain

http://www.musculature.biz/40/46/post_107/

 

 

 まとめ

 

 

大胸筋と外腹斜筋が働く場面を頭に入れて練習しましょう。

エントリー~プル期で重要です。

 

 

では。