2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴12年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

【論文考察】水中ドルフィンキックにおけるキック動作と泳速度の関係

どうもパパかっぱです。

 

 

今年はクロールでベストを目指しています。

 

手っ取り早くタイムを縮めようすると『飛び込み』『ドルフィンキック』を練習するのが効果的だと思います。

 

今回は水中ドルフィンキックについて勉強しましょう。

 

 

 

 

水中ドルフィンキックにおけるキック動作と泳速度の関係

 

 

 

www.nuhw.ac.jp

 

水中ドルフィンキックは、競泳競技においてスタート後とターン後の潜水泳として用いられ、造波抵抗を受けないこと、下肢の大きなパワー発揮により推進力を得られるなどの利点があります。一流選手のドルフィンキックを分析した先行研究により、手部の振幅は最も小さく、足先側にいくほど動作が増幅される"ムチのしなり"のような動きがみられることが報告されていますが、体幹部、股関節、膝関節、足関節の屈曲-伸展を伴う周期運動と泳速度との関係は明らかになっていませんでした。

 

本研究では体幹部の動きを上胴と下胴に分け、泳速度によって動作の期分けを行うことにより、泳速度の高い選手ほど、加速局面と減速局面における下胴の動きが大きいことが明らかになりました。また、下胴の動きは、推進力を生み出すと考えられる下腿部と足部の動きと密接に関連しており、下胴の動きがドルフィンキック動作における"しなり"を生み出していたことが示されました。

 

【研究者からのコメント】
今回の研究結果からドルフィンキックの泳速度を高めるには下胴の動きが重要になることがわかりました。下胴の動きを改善するためには、体幹部の筋力強化、柔軟性の向上とともに、陸上での模擬動作において下胴の動きに着目する必要があると考えています。今後は動作の変容過程と選手の動きに対する意識を調査することで、効果的な技術トレーニングの開発に繋げていきたいと思います。

 

 

 

●一流選手のドルフィンキックを分析した先行研究

 →手部の振幅は最も小さく、足先側にいくほど動作が増幅される"ムチのしなり"

 

●体幹部の動きを上胴と下胴に分け、泳速度によって動作の期分け

 →泳速度の高い選手ほど、加速局面と減速局面における下胴の動きが大きい

 

●下胴の動きは、推進力を生み出すと考えられる下腿部と足部の動きと密接に関連

 →ドルフィンキック動作における"しなり"を生み出していた

 

●下胴の動きを改善する

 ・体幹部の筋力強化

 ・柔軟性の向上

 ・陸上での模擬動作において下胴の動きに着目する

 

 

 

下胴の動きがポイント

 

ドルフィンキックのポイントは、手部は動かず、足先にいくほどムチのようにしなることが大切ですね。

 

原著を読まないと体幹の上胴と下胴がどこで分けられているか明確ではないですが、下胴とは腰椎~骨盤くらいでしょうか。

 

速い選手ほど、下胴の動きが大きかったようです。

 

下胴の動きを改善する要素としては、下胴部の筋力強化、柔軟性、運動学習です。

 

まぁ、当たり前ですね。

 

個人的には、ダウンキック時には股関節を内旋させながら打つ。

 

アップキック時には、足底で水を感じながらハムストリングスを使う感じで股関節伸展をする。膝を屈曲させる意識は弱めに。

 

ってなところを意識しています。

 

下胴を動かすことばかりに意識がいきがちですが、実は大事なのは上胴をしっかり固定することですね。

 

指先~上胴がふらふらと不安定な人は、まずはそこを安定して泳げるように意識しましょう。

 

 

 

 

 

まとめ

 

指先~上胴までは安定、下胴の動きは大きくしましょう

 

では。