どうもパパかっぱです。
どうもこないだの胃腸炎からいまいち調子が悪いんですよね。
頭痛がずっとしています。
元々偏頭痛持ちで、翌日が雨予報だと頭痛はあったのですが、今はほぼ毎日あります。
なんなんでしょうねー。
歳を重ねてくると、リカバリー能力の低下を顕著に感じますね。
なんか完治するのに時間かかるんですよね。
スカッと絶好調になりたいところです。
さて、とても興味深い内容の記事を見つけたので、平泳ぎのお勉強しましょう。
平泳ぎの科学と指導法
常に推進力が発揮されているクロールや背泳ぎと違って、「アクセル(進む)」と「ブレーキ(後退)」とが交互に現れるというのが特徴である。
一般的には「推進力」(加速)に関心が向きがちだが、物理学的には一定速度で物体が運動している時(等速運動)には、「推進力」と「抵抗力」とはつり合っている。つまり、どれだけ大きな「推進力」を発揮したとしても、等速運動で動いていれば、その大きさと同じだけの「抵抗力」を受けていることを意味する。
平泳ぎの場合、1ストローク中にそうした「加速」と「減速」とが交互に現れて、1ストローク全体ではつり合っている。大きな「推進力」を発揮するような動きをしても、その分、「抵抗力」で相殺されるという宿命を持った泳ぎ方(もちろん、水中で泳ぎだすような加速的運動の場合は、「推進力」>「抵抗力」となるが、すぐに定常速度運動に達する)。こうした物理学的視点で考えると、「推進力」を大きくすることは得策とは言えず、むしろ、「抵抗力」を小さくした方が、「推進力」そのものも小さくて済む、つまりは省エネ型泳法につながることがすぐに理解できるだろう。
上の加速度曲線グラフで言えば、「抵抗力」でマイナスとなっている面積(これを力積という:減速分の速度を表す)をどれだけ小さくできるかという問題に帰着できる。面積なので、山の大きさ(抵抗力の大きさ)を小さくするか、抵抗となっている時間を短くするかの2つ。
「けのび」授業回でも学習したように、抵抗力の大きさは進行方向の断面積と泳者の速度に大きく関与することから、まずは断面積を小さくすることが重要。姿勢をなるべく「平ら」な状態を保持することを意味する。「時間」はどうだろうか?時間を短縮化できるのだろうか?
水泳用語では、平泳ぎの減速期(上のグラフの斜線期間)のことを「リカバリー期」と表現している。リカバリーとは元の状態に戻すまでの意味。それは腕のかきが終わって(呼吸も)、脚を引きつけた後に蹴り出すまでの期間である。この間は、単に水の抵抗を受けているだけの時間ということは容易に理解できるだろう。
実はこのリカバリー時間だが、「顔上げ平泳ぎ」をするとかなり短くなる。「リカバリー期」を別な側面で見ると、頭が最も高い位置の状態から、最も沈んだ状態までの時間ということになる。進行方向と違って、身体の浮き沈みは静的な浮力の影響が大きい。もちろん、流れの力で生じる上向きの力(揚力)も作用しているが、大きさ的には浮力の方が勝っている。「顔上げ平泳ぎ」はずっと頭部を水面上に出し続けるために、この浮き沈みを抑制しなければならず、そのために「リカバリー期」を無意識的に短縮化しているのである。
この「顔上げ平泳ぎ」、浮き沈みが小さいために抵抗力は必然的に小さくなっている。遠泳などで体力消耗を防ぐ意味でも効果的な泳ぎ方。平泳ぎの「リカバリー期」を実際の水泳選手で測定してみると(ストップウォッチでも簡単に測れる)、200m種目の方が若干長いものの、多くの選手が約0.3秒程度で大差がない。浮き沈みだけを取り出して、頭の高い位置から水中に頭が没するまでの時間を計れば約0.7秒。単なる浮き沈みという「重力-浮力」以上に、別の力が作用してることは明らか。その大部分は、重心周りの前方方向への回転力。頭が出ている状態では、浮力が減じていて、その浮力の作用する位置(浮心)は重心よりも下半身側に移動するためである。
平泳ぎは姿勢変化が大きく、必然的に抵抗力が大きくなってしまうため、どうしても大きな推進力を発揮するような腕や脚の動作がつきもの。それでもいかに姿勢変化を小さくできるか。過去の五輪メダリストたちはそれを証明している。
身体が小柄で抵抗力が小さいために、大きな推進力を身につける必要のない泳ぎ方で世界を驚かせた「岩崎恭子」選手。グライド期(「伸び」姿勢)の低抵抗姿勢で、”平”泳ぎの真骨頂を示した2大会2種目金メダルの「北島康介」選手。「平泳ぎ」という言葉が示す「平」は、言葉と動作の本質とが一致していることから、日本人としては非常に理解しやすいものがある。Breaststrokeではどうやっても「平」はイメージできない。多くの運動指導場面で「言語」の壁(動詞の貧弱さ)にぶつかっている日本人としては、この「平泳ぎ」イメージは特筆すべきものがある。
◆トップ選手指導向け
なお、平泳ぎ選手の指導場面では、選手の意識は「もっと強く蹴りたい(推進力アップ)」となる。キック時に”水がかかる”イメージに傾く。推進力が大きくなるのは抵抗力が大きいからで、それだけ姿勢が崩れていることとイコールのことが多い。そうした段階では、選手の側が”水がかかる”イメージがより強固となり、「うまくいっている」という誤解につながる。そうした選手の場合、「リカバリー期」が長くなる傾向が顕著に。「蹴り出し」時期がやや遅れてくるのである。キックに負担が強まることは膝などにも負担が増すことを意味し、”水がかかる”イメージの割にはタイムも伸びない。そうした選手を数多く見てきた。
この意識を改善させる方法が「顔上げ平泳ぎ」練習。これで徐々に「リカバリー期」が元に戻ってくるだけでなく、ピッチを上げるコツもつかめるという一石二鳥の練習方法。
(2)平泳ぎの呼吸
呼吸については何度もテーマとして学んできた。今回はその応用編。
クロールや背泳ぎと平泳ぎでは呼吸法に大きな違いがある。水泳全般の呼吸法については既に学習したが、平泳ぎの呼吸はより「クジラ型呼吸」とならざるを得ない。
楽に泳ぐなら平泳ぎを選ぶ人は多いが、全力で平泳ぎを泳ごうとするとかなり苦しい。選手クラスではなおさら。クロールや背泳ぎと比べて呼吸が動きで制限されていて、そうした息苦しさを味わうことになる。
呼吸回数が大幅に減ることで、筋運動をカバーするための酸素を得るには1回の換気量(呼吸の深さ)を大きくせざるを得ない。「呼吸の仕組み」で学んだように、呼吸は呼吸筋を駆動させ、胸腔を広げたり狭めたりしなければならず、呼吸を深くしようとすると上半身の多くの筋を動員することになるが(呼吸のための消費エネルギー増大)、こうした筋の動員と平泳ぎの動きとをどう歩調を合わせるかという問題となるのである。それと同時に、呼吸数制限というのはある意味、二酸化炭素分圧に耐えることを必要としており、そうした身体機能への大きな負荷に順応するのは容易ではない。そうした過負荷状態を繰り返しトレーニングしなければ対応できるものではないだろう。
私なりのポイントは
●平泳ぎは「アクセル(進む)」と「ブレーキ(後退)」とが交互に現れるのが特徴
→1ストローク中に「加速」と「減速」とが交互に現れて、1ストローク全体ではつり合う
⇒「推進力」を大きくするより「抵抗力」を小さくした方が得策
●抵抗力の大きさは進行方向の断面積と泳者の速度に大きく関与する
→断面積を小さくすることが重要
⇒姿勢をなるべく「平ら」な状態を保持する
●「リカバリー期」が長くなる傾向が顕著になり、蹴り出し時期がやや遅れてくる
→この意識を改善させる方法が「顔上げ平泳ぎ」練習
⇒「リカバリー期」が元に戻ってくるだけでなく、ピッチを上げるコツもつかめる
加速より抵抗を減らす意識へ
この記事とても有益なことが書いてあります。
ぜひ元ネタを読むことをおススメします。
平泳ぎの大きな特徴として、『加速と減速を繰り返す泳ぎ』ってところですね。
アクセルとブレーキを交互にしながら進む不思議な競技ってことですね。
そして、大切なのは加速である推進力を極めるより、減速である抵抗力を減少させるほうが得策ということです。
この感覚は超めちゃくちゃスーパー大事です。
頭を切り替える必要があります。マジで。
以前にも書きましたが、実は競泳って速さを競う競技じゃなくて、いかに最高速から遅くならないかの競技なんですよね。
なぜなら、飛び込み(または壁キック)の瞬間が間違いなく誰でも一番加速度がついており、速度がでています。
その後、水の抵抗を受けながら徐々に減速しながら進んでいくのです。
ことさら、平泳ぎにおいては加速より減速しない泳ぎが大事ってことですね。
そうです、やはり姿勢です。
結局姿勢。
姿勢に始まり、姿勢に終わるのが水泳です。
抵抗力の大きさは進行方向の断面積と泳者の速度に大きく関与するので、断面積を小さくすることで抵抗力は小さくなります。
つまり、まっすぐな姿勢を常に目指して練習すべきなんですね。
私は一貫してこればかり言ってますし、ひたすらこればっかり練習しています。
いやー、改めて確認できて良かったです。
目から鱗です。
ちなみに、平泳ぎがスランプの方は、「顔上げ平泳ぎ」練習を行うことで「リカバリー期」が改善されて、ピッチも上がるらしいです。
これに関しては私はよくわかりません。
そもそも平泳ぎを泳いでいて、自分で良いか悪いかがいまいち分からないですからね(笑)
平泳ぎの選手はご参考に。
まとめ
いかに減速しない姿勢をとれるかがカギ!!
では。