どうもパパかっぱです。
最近は他の人の動画から学びを得ることが多かったです。
ただ、冷静になって考えてみると私のスタイルとしては、基本的に論文をベースに自分なりの知識を重ねていくというスタイルでした。
自分の型を失いかけてました。
原点帰化で論文から学びましょう。
平泳ぎのキック練習における動作と泳動作との関連性
https://ir.jwcpe.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/743/2/nichijo_kiyo47-12.pdf
【はじめに】
平泳ぎは4種目泳法の中で記録が最も遅い種目である.その原因は,手足の動作が水中で行われるために常に水から抵抗を受けるからである.そのため平泳ぎにおいてはこの抵抗をいかに少なくし,推進力を増大させるかという観点から様々な泳法の変遷が見られる.
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平泳ぎの競技力向上のためにはキック力向上を図ることは不可欠であり,平泳ぎにおいてキックの練習は重要な内容となる.
平泳ぎのキックに関する研究ではキック推力メカニズムに関するものや足首の柔軟姓とキック力の関係について報告されたものがあるが,キック練習時の動作とスイムにおける脚の動作との関連性について着目した研究は殆ど報告されていない.
そこで本研究は大学女子水泳部員を対象にキック練習時の動作と通常の泳ぎにおける脚の動作について比較検討し,キック練習の有効性について明らかにすることを目的とした.
【考察】
下肢関節角度において試技条件間の差は認められなかったことから,よく鍛錬された競泳選手においては,板キックやグライドキックといった身体の部分トレーニングであったとしてもスイムとほぼ同等の動作を行うことができる可能性が示唆された.
競泳トレーニングは,競技会で行われるスイムでのパフォーマンスを高めるために行うが,競泳選手においてはキックだけというスイムの一部分だけを行うトレーニングでも,泳動作の観点から見るとスイムのパフォーマンス向上につながるものと考えられる.
従ってキック動作に特異的な筋力を向上させるためにゴムチューブやポリバケツ等を引っ張りながら板キックを行うことも有効なトレーニング方法になるものと思われる.さらに,例えばキック動作について何かしらの問題点を有する選手に対して,指導者がその選手のキック動作を修正する場合,必ずしもスイムで泳がせる必要はなく,キック動作だけでドリルを行わせ,その後キックだけのトレーニングで獲得させたい動作の定着化をはかり,最終的にスイムにおける望ましいキック動作へとつなげる,といった過程を経ることも有効なコーチング法の1つと思われる.今回は下肢関節の最小角度により検討を行ったが,今後はキック動作の軌跡や平泳ぎの専門性を加味した検討も必要になると思われる.
【まとめ】
本研究の目的は大学女子水泳部員を対象にキック練習時の動作と通常の泳ぎにおける脚の動作について比較検討し,キック練習の有効性について明らかにすることであった.
その結果,足関節,膝関節および股関節の角度において,板キック,グライドキック,スイム間において有意な差は認められず,試技条件による影響を受けない可能性が示唆された.
以上のことから板キック,グライドキック共にスイムでのキックと相違は見られず,平泳ぎのキック力向上に貢献できる練習法であることが示唆された.
●平泳ぎは4種目泳法の中で記録が最も遅い種目
→手足の動作が水中で行われるために常に水から抵抗を受けるから
⇒この抵抗をいかに少なくし、推進力を増大させるか
●よく鍛錬された競泳選手において板キックやグライドキック
→身体の部分トレーニングであったとしてもスイムとほぼ同等の動作を行うことができる可能性が示唆
⇒スイムのパフォーマンス向上につながる
●キック動作に特異的な筋力を向上させることも有効
→キック動作だけでドリルを行わせ、その後キックだけのトレーニングで獲得させたい動作の定着化
⇒最終的にスイムにおける望ましいキック動作へとつなげる
キックの重要性
平泳ぎは4泳法の中でタイム的には一番遅い競技です。
理由は『手足の動作が水中で行われるために常に水から抵抗を受けるから』と。
そのために、平泳ぎにおいては特に抵抗を少なくする泳ぎを追及する必要があるんですね。
論文読んでいると、こういう当たり前の疑問にも気付きを得れるから良いですね。
平泳ぎで、推進力を得るために大事なのは『キック』なんですね。
この論文で分かったことは、板キックやグライドキックを部分的に練習してもスイムが速くなるとのことです。
さらに、キック動作に特異的な筋力を向上させることで、パフォーマンスの向上にも繋がるとのことでした。
私は、普段の練習で板キックは一切しません。
なぜなら、板キックがスイムにつながると思っていないからです。
そもそも両上肢を前方に位置した状態で頭部を上げる姿勢って、そもそもスイムの姿勢とは違いますよね。
頸椎が伸展することで、まっすぐな姿勢がとれにくくなります。腰椎が伸展し、足が沈んだ姿勢でいくら練習しても速くならないと思っていました。
ただ、この論文で平泳ぎにおいては、板キックやグライドキックの練習がスイムにつながるということが分かったので、意識を改めて要と思います。
平泳ぎのキックは『やや斜め下方向に蹴る』という特性があるので、板キックでも良いのかもしれませんね。
まぁ私が平泳ぎの練習をすることはほぼないと思うので、平泳ぎを指導する際に頭に入れておきたい知識でした。
まとめ
平泳ぎはキックが特に重要です。
では。