2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴12年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

【理想】なるべく大脳皮質下、自動化で泳ぎたい・・・【妄想?】

どうもパパかっぱです。

 

 

今回は『私の理想の泳ぎ』について妄想を書きたいと思います。

 

いつものようなエビデンスはないので、何言ってんだ~こいつ、くらいな感じで温かくご覧ください。

 

 

 

 

皮質下で泳ぐ

 

 

結論から書くと、

 

大脳皮質を使わずに、なるべく皮質下で泳ぎを完結させたい

 

です。

 

 

果たしてこんなこと出来るのか、出来ないのかは知りません(笑)

 

ただし、日々のトレーニングではかなり意識しています。

 

 

伸張反射を利用する

 

ちょっと前に書きました階段トレーニング↓↓

 

www.papakappa-swim.com

 

要は、伸張反射で筋活動を促したいのです。

 

私はスプリンターなので、泳いでいる時に、いちいち考えていられません。

たったの26秒前後で終わりです。

 

大脳皮質を使う随意運動を行っている余裕なんてほぼありません。

 

そこで、なるべく反射を利用して、脊髄レベルで泳ぎたいんですよね。

 

そのためには、スタート時や壁を蹴る際などは反力を得られやすいので、脊髄レベルの活動が起こしやすいのではないかな、と思っています。

 

そのために階段で日々トレーニングしています。

私は仕事柄、2階~5階を行き来するんですが、伸張反射を利用しながらリズミカルに登ると、それだけで足にかなりキマす。

 

もうしばらく普通に歩けなくなるくらい筋疲労感があります。

 

このトレーニングはちょっとした日常に落とし込めるのでおススメです。

 

 

ちなみに、伸張反射で重要な部位と言えば『腱』ですね。

腱についてはこちらを↓↓

www.papakappa-swim.com

 

『腱』を鍛えるというのはイメージつきにくいかもしれませんが、頭に入れておく価値はありそうです。

 

実際、患者さんの腱を触診していると、アライメントが崩れた状態であると筋出力も明らかに弱いです。

 

適度な硬さを伴った、柔軟性がある腱を目指したいですね。

 

 

 

運動学習により、泳ぎを自動化する

 

 

もう一つは『泳ぎを自動化する』という視点です。 

 

これは以前、運動学習の理論について書きました↓↓

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●(8”00~)パフォーマンスは外に意識した方が高い。

 →最初のうちは、身体の中に動きの意識をもって、考えて動かしているうちは遅い。

 

 

 

【 意識の過程 → 無意識の過程 】 への移行が大切ってとこですね。

 

塩浦選手は、「本番は無意識に出来るようにならないといけない」とよく色々な動画の中でも言っていますね。

 

練習では集中して一つのテーマを改善することが大事なので、考えて考えて行うべきでしょう。

ただ、考えてしかできないとなると、いざ本番では通用しません。

 

考えて出来たら、徐々に意識せずに泳げる練習をしていきます。

最終的には、何も考えずに出来るようになる必要がありますね。

 

 

 

脊髄における運動制御 

 

では、どう自動化していくかというと、ずばり“屈曲伸展をひたすら行う”のみです。

 

ここで論文を参考にしてみましょう。

 

 

 【モーターコントロールからみた歩行】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/17/1/17_1_19/_pdf

 

随意運動には、最も随意的な運動と最も自動的な運動とがあり、この中間に随意性と自動性が様々の割合でまじりあった多くの運動がある。

 

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1)脊髄における歩行運動制御

中枢性パターン発生器(CPG)。

CPGは最も基本的で最も低い階層を構成しており、大脳や脳幹などの上位中枢の支配下にある。そしてその活動の開始・停止やパターンの特性は上位中枢によって規定されるが、一度動き出すと上位中枢の働きがなくとも活動することができる。

CPGは、運動細胞集団の中のどれが、どのタイミングで、どのような強さで活動できるかを指令し続けることによって運動パターンを形成する。

 

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CPGが、単純に繰り返されるタイミングを末梢に向かって自動的に出力するだけでなく、末梢からの情報の入力によってそのパターンは調整され、加えて調整されたそのパターンの特性を他の神経機構との関わりの中で貯蔵され必要に応じて引き出せる機能を有することは非常に興味深い。

 

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中脳歩行誘発野(MLR)。

大脳と間脳が切断されることで上位中枢が全く機能しなくなった除脳動物でも、トレッドミルという連続的に動くベルトに乗せて適当な刺激を与えることで歩行様の運動が誘発されるのである。

 

(一部抜粋、編集あり)

 

 

 

 

つまり、歩行などの運動において開始時と停止時には大脳皮質の働きが必要ですが、歩き始めてしまえばあとは上位中枢の働きがなくても歩けるんですよね。

たしか・・・3歩目以降だったかな??

 

これを泳ぎにも応用できないかな?ということです。

 

泳ぎ始め5m程度とゴール5m手前くらいは随意運動が必要になりますが、残りはひたすら『腕をぶん回す』ことと『細かくキックする』ことで自動化できるんじゃないかな、と思っています。

 

脊髄レベルで運動を起こすには、屈曲と伸展をスイッチとしたリズミカルな運動が必要になるので、理論的には可能なんじゃないですかね。。。

 

ちなみに、CPGは下肢での研究が主ですが、うさぎなどの実験では上肢にもCPGはありえるということなので、ヒトにもありえるのではないか・・・という話も聞いたことがあります。(たしか・・・)

 

なので、泳ぎの運動パターンを強固に身に付けることで、あとは自動的に腕・足をぶんまわすだけで泳げるんじゃないかな~、なんて思っています。

 

泳ぎのパターンを確立するために、ひたすらドリル練習で身体に染み込ませる必要はありますけどね。

 

運動パターンの話となると、また3万文字くらいかかるので、まだ今度にでもします。

 

 

・・・とまぁ、壮大な妄想なので、話半分に見てください。

 

 

 

まとめ

 

運動パターンを身体に覚えさせ、あとは何も考えずがむしゃらに腕と足を動かす!!

 

 

では。