2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴7年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

【論文考察】水泳競技における筋活動解析① ~クロール泳時の全身筋活動:上腕二頭筋、上腕三頭筋~

どうもパパかっぱです。

 

 

 

うわっ・・・水泳競技におけるめちゃくちゃ勉強になる論文を発見してしまいました。

 

これ丁寧に読んだらかなり時間かかりそうですけど、必要な知識なので、しばらくの間、この論文をちょこちょこ切り取って考えていきたいと思います。

 

歩行における動作分析は、かなりの数の研究がされています。

我々理学療法士は、歩行時にどのフェーズでどの筋がどう働くかを知らなくてはいけません。

 

 

 

 

クロールにおいても同じような知識があったほうが良いですよね。

それが細かく書いている論文です。

 

 

 

今回は『クロール泳時の全身筋活動』の

 

A.上腕二頭筋

B.上腕三頭筋

 

です。

 

 

ちなみに、図は引用できないので、図を見たい方はぜひ原著を読んでください。

 

Entry ;入水( 0)から最深点までを三等分し,入水から三分の二まで ( オ
レンジ線)
Pull ; Entry と Push 以外の水中局面
Push ;最深点から離水(緑線)までの後ろの 2/3
Recovery ;離水(緑線)から再入水( 100)まで

p12にある【図 8 期分け】をみるとイメージつきやすいです。

 

 

 

 

 

 

 クロール泳時の全身筋活動 ~上腕二頭筋、上腕三頭筋~

 

 

 

https://core.ac.uk/download/pdf/159504273.pdf#search='%E6%B0%B4%E6%B3%B3+%E8%AB%96%E6%96%87'

 

【上腕二頭筋に関する考察】

 

上腕二頭筋は Pull 期に活動のピークが見られ,期間比較における多重比較検定でも,他の期に比べて有意に高い活動を示した( 図 11b).


Figueiredo らの先行研究によるとクロール泳時に肘関節が最大屈曲す
るのは手が肩の真下にある時であり,約 87.8 度屈曲していると報告している [34].

 

本研究における上腕二頭筋の活動ピークが先行研究における肘関節が最大屈曲する期と近似していることから,クロール泳中の上腕二頭筋は肘関節の屈曲運動に伴い活動していると考える.

 

また, McCabe らは,クロール中の肘関節角度は泳速度によって変わらないことも報告している [29].本 研 究 の 結 果 に お い て ,Form よ り Hardで筋活動が大きかったことに関して,速く泳ぐためには力強く速く水を掻く必要がある.水中で動く場合,速度 の 2 乗分だけ抵抗が増加するという報告がある [35].そのため, Pull か ら Push へ移行する際, 速度の増加に伴 っ て 大きくなる水の抵抗に 負 けないよう肘関節を 瞬間的に 強 く固定する 必 要 があり ,そ の ために活動量が大きくなったと考える.

 

 

 

【上腕三頭筋に関する考察】

 

上腕三頭筋は Entry 期の最初にやや高い活動 あ り,その後 Push 期 の直前に活動のピークを迎えている.

 

Fantozzi ら の 報 告に よ る と ,手 の 入水時は肘関節軽度屈曲位(約 20 度)であり,その後 完全伸展した後,屈曲しながらプル動作を行う [36].そのため, Entry 期の最初に肘を伸展するために上腕三頭筋が活動したと考える.
活動のピークに関してだが,上腕二頭筋と同様に考えるのであれば最大伸展時に活動のピークが来ると考えられるが,本研究の結果ではそうではない.

 

McCabe らの報告では,手が水から出る前に肘関節が最も伸展(屈曲角度 39.7 度)していたとしている [29].これら先行研究の角度データから,上腕三頭筋の活動は肘関節屈曲位から伸展位に変わるときにピークを迎えると考える.

 

 

 

 

 A.上腕二頭筋

 

私が思うポイントは

 

①上腕二頭筋はPull期に活動のピーク

 

②クロール泳時に肘関節が最大屈曲するのは手が肩の真下にあるとき(約87.8度)

 

③クロール泳中の上腕二頭筋は肘関節の屈曲運動に伴い活動している

 

④PullからPush へ移行する際に、肘関節を瞬間的に強く固定するために活動量が大きくなる(ハード>フォーム)

 

の4つですかね。

 

 

上腕二頭筋のピークはプル期ということなので、入水してから徐々に肘を曲げて、1/3~2/3でピークになるということですね。

 

その後、肩が真下にあるときに肘が最大屈曲すると。

 

さらに、プル期からプッシュ期に移行する際に、上腕二頭筋を強く活動させる

 

ということを意識すると良いですね。 

 

 

 

B.上腕三頭筋

 

私が思うポイントは

 

①上腕三頭筋はEntry期の最初にやや高い活動、その後Push期の直前に活動のピーク

 

②Entry期の最初に肘を伸展するために上腕三頭筋が活動

 

③肘関節屈曲位から伸展位に代わる時に上腕三頭筋の活動はピーク

 

の3つです。

 

 

これ興味深いのが、エントリー期に高い活動がみられるという部分ですね。

 

肘は曲がるが上腕三頭筋も高い活動するという一見矛盾してるように思いますが、おそらく同時収縮させて前腕を固定してるんでしょう。

 

前腕をオールのようにして、面で水を捉えるんですね。

 

ここがかなり重要な気がします。

 

 

 

泳ぎにおける各フェーズの筋活動

 

これらのようにクロールにおけるどのフェーズでどの筋肉が働くのが、いわゆるスタンダードかを知っておくというのはとても大事です。

 

その後、各々の体格や筋肉量において個別性をだしていくと良いですね。

 

 

 

まとめ

 

 

上腕二頭筋と上腕三頭筋が活動する場面を頭に入れて、練習に取り入れましょう。

 

 

では。