2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴12年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

【論文考察】ジュニア競泳選手のパフォーマンスに影響する要因の年齢変化

どうもパパかっぱです。

 

 

来週12日(土)に岩手県の社会福祉施設で、誰でも出られる水泳記録会が開催されるようなので、家族全員で登録してみました。

 

この記録会は初参戦です。

 

子供達も自ら出たいと言っていたのが嬉しかったです。

 

さらに、嫁さんが意外と乗り気で、初心者ですが去年・今年と記録会に出てやる気になったらしく、速くなりたいと地味に練習しています。

 

あと一週間頑張ります。

 

 

 

 

 

ジュニア競泳選手のパフォーマンスに影響する要因の年齢変化

 

 

 

www.jstage.jst.go.jp

 

本研究の目的はジュニア競泳選手の短距離泳パフォーマンスに影響を及ぼす要因を分析するとともに, それらが年齢に伴ってどのように変化するかを明らかにすることである. 被験者は8~10歳, 11~12歳, 13~14歳, 15~18歳の4グループに区分された8~18歳の男子114名, 女子130名である. パフォーマンス (個人の50m泳のベストタイム) には体格, 筋力, 柔軟性, ストローク効率が強く影響していると仮定した. 11項目の測定値に因子分析を実施し, 体格因子, 筋力因子, そして柔軟性因子を抽出した. 因子分析から抽出された3因子とストローク効率で構成される重回帰モデルに多母集団の同時分析を性別, 年齢群別に実施した. 男女とも14歳以下では, ストローク効率のパフォーマンスへの影響が最も強かった. 15歳以上では, 男子は筋力因子のパフォーマンスへの影響が最も強くなり, 女子では体格因子が最も強くなった. 競技歴がストローク効率に及ぼす影響は小さかった. この結果, ストローク効率のパフォーマンスへの影響は低年齢で強く, 年齢とともに弱まるが, 反面, 体格因子と筋力因子は低年齢で影響が弱く, 年齢とともに強まることを示唆している.

 

 

 

私なりのポイントは

 

●ジュニア競泳選手の短距離泳パフォーマンスに影響を及ぼす要因を分析

 →それらが年齢に伴ってどのように変化するかを明らかにする

 →被験者は8~10歳,、11~12歳、 13~14歳、15~18歳の4グループに区分された8~18歳の男子114名、女子130名

 

●男女とも14歳以下ではストローク効率のパフォーマンスへの影響が最も強かった

 

●15歳以上では男子は筋力因子のパフォーマンスへの影響が最も強くなり、女子では体格因子が最も強くなった

 

●競技歴がストローク効率に及ぼす影響は小さかった

 

●ストローク効率のパフォーマンスへの影響は低年齢で強く、 年齢とともに弱まる

 →反面、 体格因子と筋力因子は低年齢で影響が弱く、年齢とともに強まることを示唆

 

 

 

ストローク効率を上げる

 

私の子供はまだ5歳と7歳なので、水泳の練習と言っても私が時間あるときに一緒にプールに連れて行ってます。

 

それでもボチボチ泳げるようになりました。

 

指導することはほぼしません。

 

この時期はとにかく泳ぐことが楽しいと感じてくれるのが最優先だと思うので、子供たちが遊んでいる横でずっと私は伏し浮きにて姿勢の練習をしています。

 

さて、この論文で学べたことは『男女とも14歳以下ではストローク効率のパフォーマンスへの影響が最も強かった』ということです。

 

そもそもストローク効率とはなんぞやというと、Stroke Indexの指標を用いたと。

 

『Stroke Index = 泳速度 × ストローク長』ですって。


ストローク長は、手が入水した時点から同側の手が再び入水した時点間の距離。

 

つまり簡単に言うと、なるべく大きく泳ぐってことですね。

 

たしかにうちの娘の泳ぎを見てると、腕のかきが小さいんですよね。

 

肩甲骨の動きが乏しく、腕を前方にもっていくのが結構難しいみたいです。

 

もしアドバイスするとしたら手をなるべく前に入れるようにするってことですかね。

 

ただし、理学療法士の視点でいうと、なぜ前に手が入水できないかがポイントですね。

 

発達による肩甲骨の可動性なのか、重心と浮心の位置による姿勢の崩れなのか、運動イメージがつかないのか・・・などなど。

 

結構小さい子って自分の身体をどう動かしているかに気づけないことが多いので、意外と腕を前に動かすって運動自体が分かっていない場合が多い印象はありますね。

 

そこが成人との違いだったりするかも。

 

リハビリの治療でも近いものがあります。

 

 

逆に、15歳以上になると筋力など体格とかの差がでてくると。

あんまり小さい頃から筋トレさせないというのはこういうところからもきてるんでしょうかね。

 

私も小学校の頃は、中学生以上の選手コースの人達はマシンで筋トレしてましたけど、私たち小学生グループはマシンを使った筋トレはなしでした。

 

14歳までは泳ぎのフォームであったり、ストローク練習、身体の柔軟さなどに焦点を当てて練習を進めた方がいいのかもしれませんね。

 

15歳以上になって、基礎が出来た上で今度は身体づくりに焦点を当てていくイメージが良いかも知れません。

 

子供達の成長と共に、こちらの指導の視点も変えていかなければいけませんね。

 

とても勉強になりました。

 

 

 

 

 

まとめ

 

子供の成長に沿って、指導する内容を吟味する

 

では。