2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴9年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

【論文考察】下位頸椎伸展可動域と頸部深層屈筋群の関連

どうもパパかっぱです。

 

 

 

私は去年、軽度の頸椎症になりそれから首の動きには常に気を付けて生きています。

 

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筋トレ中、負荷量が大きいときには左上肢がしびれるときもあります。

 

水泳においては、バタフライの呼吸はあまり頸椎を伸展しないようなフォームに変え、さらに呼吸数も極端に減らしました。

 

色々工夫して水泳を続けています。

 

 

ちなみに、私なりの頸椎症の自己治療としては、まずは横隔膜を下げる呼吸を普段から身に着け、脊柱を下方に下げて身体の中から頸椎の長さを日々つくっています

 

 

また、エクササイズとしては『チンイン』を時折しています↓↓

 

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チンインエクササイズは、きれいなストリームライン姿勢への練習にもなるのでおススメです。

 

 

さて、もっと頸椎について勉強していきましょう。

 

 

 

 

下位頸椎伸展可動域と頸部深層屈筋群の関連

 

 

 

 

www.jstage.jst.go.jp

 

 

【目的】

 頸椎は重い頭部を支えるわりに大きな可動性を有し、可動性の確保は頭頸部周囲筋群のバランスが重要視されている。頸部伸展動作では上位頸椎の過伸展、下位頸椎伸展制限(以下、伸展制限)が生じる事が多く、その要因の一つとして頸部深層屈筋群(以下、屈筋群)の機能低下が考えられる。

 先行研究では頸部痛患者や頭部前方位などの姿勢不良と頸部表層筋群の筋活動増加や屈筋群の機能低下との関連は報告されている。しかし屈筋群の機能低下が伸展制限を起こすとの報告は無く、屈筋群の機能と下位頸椎伸展可動域の関連を明らかにした研究は少ない。その為、本研究ではJullらの屈筋群の評価であるCranio-Cervical Flexion Test(以下CCFT)を用い、圧力量として数値化し、屈筋群と下位頸椎伸展可動域の関連を明らかにする事を目的とした。

 


【結果】

 最大圧力量と伸展角度はr=0.66と高い相関を認めた。各最大圧力量の伸展角度は22mmHgでは-6.55±7.50°、24mmHgは2.48±9.40°、26mmHgは6.42±6.74°、28mmHgは9.78±6.16°、30mmHg以上は14.77±5.87°であった。伸展角度は22mmHgと24mmHgの間では有意な差は無く、22mmHg、24mmHgと比べ26、28、30mmHgにおいて有意に増加した。28、30mmHg間での有意な差は無かった。

 


【考察】

 今回の結果により、屈筋群の機能低下がある場合、伸展制限を有する可能性が高い事が示唆され、また最大圧力量が24mmHg以下の場合に伸展制限がある可能性が高い。これは屈筋群のエクササイズにより頸部伸展可動域が増加するとの先行研究を補足する結果となった。頸部伸展動作は頭部と上位頸椎から動きだし徐々に下位頸椎が動き出す。下位頸椎が伸展する頸部伸展動作の後半では表層屈筋群の屈曲モーメントアームが減少し、屈筋群の遠心性収縮が必要な為、機能低下により伸展制限が生じていたと考える。

 

【理学療法学研究としての意義】
 今回は屈筋群と伸展制限が関連している事、屈筋群の機能低下が伸展制限として表出する可能性が示唆された。この事から下位頸椎の伸展可動域が屈筋群の機能評価の一つにとなりえる可能性が考えられた。

 

 

 

 

 私なりのポイントは

 

 

●頸部屈筋群の機能低下がある場合、伸展制限を有する可能性が高い事が示唆

 →屈筋群のエクササイズにより頸部伸展可動域が増加する可能性

 

●下位頸椎が伸展する頸部伸展動作の後半では、表層屈筋群の屈曲モーメントアームが減少し、屈筋群の遠心性収縮が必要

 →機能低下により伸展制限が生じていた

 

●屈筋群と伸展制限が関連している事、屈筋群の機能低下が伸展制限として表出する可能性が示唆

 →下位頸椎の伸展可動域が屈筋群の機能評価の一つにとなりえる可能性

 

 

 

相反する関係に着目する

 

 

とても興味深い論文の内容でしたね。

 

専門用語が多々出てくるので分からない方もいらっしゃると思いますが、簡単に言うと、下位頸椎の伸展(後ろに反れる)の可動性低下は、頸部の屈筋群の機能低下が一因として挙げられるよ、ということですね。

 

なぜなら、首を反っていく再に、前側に付いている筋肉(屈筋群)が機能的に働く必要がある。

 

機能的に働くとは、筋肉の長さは伸ばされつつ筋肉自体は収縮しなければいけないということですね。これを遠心性収縮と言います。

 

遠心性収縮が起きて適切にブレーキかけれないと、一気に首が反ってしまい(伸展)してしまい、関節構成体自体を痛めてしまいますからね。

 

これは頸部に限らず、どの関節においても成り立つことです。

 

 

つまり、可動性が低下している部分があったときに、直接的にその主動作筋だけの問題を考えるのではなくて、相反する筋肉も機能低下が原因の可能性もあるかもよ、ってのは頭に入れておく必要がありますね。

 

とても大事なことです。我々治療家も肝に銘しておかなければいけませんね。

 

私は頸椎を伸展する恐怖感があるので、あまり伸展だの回旋は大きくしないのですが、伸展の可動性改善のために、屈筋群をトレーニングするという手もあるんだなー、と改めて勉強になりました。

 

どうか参考になれば。

 

 

 

 

まとめ

 

 

可動性低下の原因は、相反する筋肉の機能低下が原因かもしれませんよ。

 

 

では。