2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴7年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

“構成要素”という考えを水泳に活かす ~練習への取り組み方~

どうもパパかっぱです。

 

 

前回、トレーニング理論を基に練習への取り組み方を書きました↓↓

www.papakappa-swim.com

 

 

その中で『構成要素』という言葉が出てきました。

 

練習への取り組み方や考え方について、もう少し深く考えて良みましょう。

 

いつものようなエビデンスはなくて、私の10年間の理学療法士としてのリーズニングからの学びを水泳に活かす方法を書きますので、あしからず・・・。

 

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

構成要素とは何か

 

まず私のブログの初期からちょくちょく出てくる『構成要素』とはなんぞや。

 

我々リハビリの世界ではとても大切な考え方になります。

 

辞書的な意味はこちら。

 

 

【構成要素】

読み方:こうせいようそ

 

何らかの物事や現象、または特定の事象などを構成している要素のことを幅広く指す表現。

 

構成要素(こうせいようそ)とは何? Weblio辞書

 

 

 

構成要素の意味合いについては、枠組みが大きいので人によって若干ニュアンスの違いがでてきそうですね。

 

ここでは、目標とする運動・動作をつくりあげている根本的な要素とします。

 

 

例えば『バランス能力の低下』について考えようと思ったとき、

 

・小脳性運動失調

・前庭機能障害

・体性感覚障害

・意識障害

・半側空間無視

・視覚障害

・筋力低下

・筋緊張の異常

・異常姿勢反射

・不随意運動

・起立性低血圧

・関節可動域制限

・頭痛

・転倒に対する不安

・焦燥感

・照度

・床面や地面の状態

・靴

・手すりなどの設置状況

・補装具の使用

・障害物

・通路の幅 

 

などがパッと思いつく必要があります。

 

これら23個の可能性を評価・検査にて一つずつ消していき、残った要素に対してさらなる細かな評価を行った上で治療プログラムを立てるというのが我々のリーズニングの流れです。 

 

この流れをスクリーニングを用いながら主要問題点を絞ることで効果的な治療ができるわけですね。 

 

 

さて、リハビリでも水泳でも獲得したい一つの運動・動作があるとします。

 

そのときに、その動作を相にわけて練習するというやり方があります。

 

リハビリではホールタスク(全体課題)、パートタスク(部分課題)にわけて考えるやり方です。

 

例えば『立ち上がり』を獲得したいなら、出来ていない離臀相の練習を繰り返し行う、とか。

 

水泳では、クロールを獲得したいためにプル(手の動き)の形だけもしくはキックの形を切り取って練習する、とか。

 

 

・・・誤解を恐れずにいうのであれば、私はそれじゃーあまり意味がないと思っております。

 

いや、意味ないは言い過ぎかもしれませんが、そこに“意図”があるかどうかが大切だと常々思っています。

 

例えば、立ち上がりが出来ない人に対して立ち上がりを1000回繰り返せば良いかというとそれは違うと思います。

 

これをパートタスクにわけて離臀相を500回やったとて同じことで、出るようになる確率は低いです。

 

 

大事なのは“なぜ臀部が離れられないか”を分析する・リーズニングすることだと思います。

 

筋の短縮なのか、筋力低下なのか、体幹の低緊張なのか、可動域の低下なのか・・・人によって原因は全然違います。

 

ここを的確に分析し、的確な治療するから効率的に改善し、目的とする『立ち上がり』が獲得できるわけです。

 

極端な話、立ち上がる練習なんてしなくても良いかもしれません(最終的には必要です)。

 

まとめると、立ち上がりを構成している要素を知り、その人においてどこが弱点・原因なのかを分析し、そこを重点的に治すことが大事な考え方です。

 

 

 

水泳でも構成要素の考えは生かせる

 

水泳にもこの考え方は応用できると思っています。

 

というか人生すべてに応用できますね。

 

『クロール』の獲得ために、上肢のプル、下肢のキックをそれぞれやれば泳げるようになるだろう、というのはおそらくやや楽観的じゃないかなと。

 

じゃあどう考えるか。

 

例えば、この選手はなぜプルの練習をするのか?

 

EX①)この選手はクロールの中で明らかに上肢の力(筋力)が弱いので、上肢の負荷量を上げたい

 →上肢のみを使ったプル練習

 ⇒上肢の筋力強化を目的

 

注)ここでの問題点が筋力であるので、極論プールから上がって筋トレでも構わないと思います。

 

 

EX②)この選手は、筋力・可動域は問題ないが、水中でのクロールのタイミングがつかめていない

 →陸上で上肢~体幹~下肢のタイミングを練習する

 ⇒キックとプルのタイミングを実際の水中で練習する

 

 

EX③)この選手は、肩伸展の可動性が乏しく、プルで効率的に水を捉えていない

  →トレーナー・理学療法士による肩の可動域改善にとりくむ

 ⇒痛み?、個別の筋の短縮?、関節包の問題?、体幹の問題?

 

注)ここでの問題点が可動性であるので、プールではなく陸での治療が必要です。

 

 

このように同じプルの練習をするのでも、何を獲得したいかで全然違うモノになるんですよね。

 

ポイントは、必ずしもプールで泳ぐ必要はないということですね。

 

構成要素さえ知っておけば、必要な要素の主要問題点さえ解決してしまえば良いわけです。

 

 

うーん・・・やや分かりづらい内容だったでしょうか。

 

私自身もスッキリと言いたいことを書けてはないような気がします。

 

ただ、水泳一筋でやってきたコーチとは、一味違う医療人ならではの考えかなと思います。

 

少なくとも私自身の練習はこの考えをベースに行っていますし、人に水泳を教えるときにもこの考えを基に指導します。

 

子供にもそうしています。

 

とにかく“考える練習”を行う!!

 

これが大事かな。

 

考えて考えて効率的な練習を出来れば、大切な時間を無駄に消費しなくて済むのではないでしょうか。

 

 

少しでも参考になれば。

 

 

 

まとめ

 

「なぜ今この練習をしなければいけないのか。」

「この練習は何に対して効果があるのか。」

 

を常に考えるクセをつけましょう。

 

 

では。