どうもパパかっぱです。
左肩の痛みは徐々に軽減してきました。
久々にゆっくりと100mだけクロール泳いでみました。
まだ左肩の不安定性はあり、さらーっとしか水をかけませんが、日常生活では痛みはなくなったので、少し安心しました。
ここで油断せず、のんびり治したいと思います。
さて、シリーズでやってきたクロールの動作分析のまとめです。
クロール 泳時の全身筋活動:結論
https://core.ac.uk/download/pdf/159504273.pdf#search='%E6%B0%B4%E6%B3%B3+%E8%AB%96%E6%96%87'
クロール泳において,上腕二頭筋,大胸筋,広背筋,大殿筋,多裂筋に関してはそれぞれの短縮性収縮による活動によって関節が動いている.
尺側手根屈筋は関節を動かすためではなく,水の抵抗に負けないように関節を固定するために等尺性収縮に近い活動をしていた.
肘関節及び膝関節の伸展筋である上腕三頭筋と大腿直筋は伸展方向への挙動が始まる初期に高い活動を示し,その後の伸展動作時には活動量が減る.
外腹斜筋と内腹斜筋はプル動作に伴う体幹のローリング動作に伴って活動している.
また,速度をあげることでほとんどの筋の活動量は増加するが,上腕三頭筋に関しては差がなく,大胸筋と広背筋はEntry時のみ高い活動をし,その後は差がなかった.
これらのことから泳速を上げる場合に上肢の筋は常に筋活動量を増加しておらず ,プル動作の初期により大きな力を発揮し水を力強く掻くことで高い推進力を得ている
求心性収縮の筋肉
・上腕二頭筋
・大胸筋
・広背筋
・大殿筋
・多裂筋
これらの筋肉は、短縮性収縮による活動が主です。
私たちは“求心性収縮”と呼びますけどね。意味は同じです。
要は、筋肉の長さを短くしながら収縮させることです。
求心性収縮をさせながら関節運動を起こし、水をかいているんですね。
これらの筋肉の特徴としては、比較的“大きな筋肉” に分類されるんじゃないでしょうか。
あと、二関節筋が多いですね。
トレーニング方法も変わってくるので、二関節筋・大きな筋肉を意識しておいて損はないでしょう。
筋の収縮様式はここにわかりやすく書いてありました↓↓
5.アイソメトリックとアイソトニックの利点と弱点 | 酒井医療株式会社
等尺性収縮による筋肉
・尺側手根屈筋
等尺性収縮とは、筋肉の長さを変えずに収縮させる様式です。
尺側手根屈筋の等尺性収縮により、手首屈曲位を保持し、水を面でとらえる働きですね。
とても大切な要素です。
塩浦選手も
●手の平は面をつくるだけ
●背中の力で水を押す
とおっしゃっていました。
手首の固定は私も意識して練習しています。
初期に高い活動を示す筋肉
・上腕三頭筋
・大腿直筋
これらの筋肉は、関節運動の初めに力を入れるように意識しましょう。
特に、
●エントリー初期に強い上腕三頭筋の活動
→肘伸展位を保持できる
→腕全体で水を面でとらえられる
⇒強い推進力が得られる
というのは大切だと思っています。
プル動作に伴うローリングで働く筋肉
・外腹斜筋
・内腹斜筋
いわゆる、体幹の安定性ですね。
外腹斜筋と内腹斜筋が強調的にバランスよく働くことで、左右のブレが少なく泳ぐことが出来ます。
速度の違いで活動量の変化
ほとんどの筋肉で、速度をあげると活動量は増加します。
・上腕三頭筋・・・差はなし
・大胸筋、広背筋・・・エントリー時のみ高い活動
速く泳ぐときには大胸筋と広背筋を意識して、エントリー時に強く働かせましょう。
まとめ
クロールの特徴・筋活動を理解して、意識して狙いの筋肉を働かせられるようにしましょう。
では。