どうもパパかっぱです。
私は呼吸がとても大事だと思っております。
水泳においても、いわゆる良い姿勢をとるためにも呼吸が大事で、横隔膜を下げる呼吸ということを常々言ってきました。
ただ、専門職でない方にとって横隔膜を下げるだとなんだの言われても分からない、という気づきを得たので、基本的な横隔膜とはなんぞやというところから学ぼうかなと思いました。
横隔膜の解剖
●横隔膜の起始部はとても広い。横隔膜は身体の内側に存在する。
●起始:剣状突起
肋骨7~12番
横隔膜脚(腰椎L1-3)
内側弓状靭帯・・・大腰筋と筋連結
外側弓状靭帯・・・腰方形筋と筋連結
●停止:中心腱
●横隔膜が引き下がる(息を吸う)
→口から空気が入ってきて、肺に入れる
→肋骨が広がる、胸郭の容量が増える
→内臓が下に下がる
→腹圧が高くなる
●横隔神経が支配している(C3-5)
●筋横隔動脈、上横隔動脈、下横隔動脈が血液供給
●横隔膜と腹横筋のつながりもある
●内臓とのつながり
→特に肝臓や胃とのつながり
→肝臓や胃が不調になり硬くなる
⇒横隔膜の動きが制限され、胸郭の可動性も低下する
私なりのポイントは
●起始
ドーム型:剣状突起と第7~12肋骨から
腰椎(L1-3):横隔膜脚にも起始部を持つ
内側・外側弓状靭帯:大腰筋や腰方形筋と筋連結
●横隔膜が下がる
→空気が肺に入り、胸郭が広がる
→内臓が下がる
⇒腹圧が高まる
●筋連結
→大腰筋、腰方形筋、腹横筋と連結する
●内臓との関連が強く、肝臓や胃の影響も受けやすい
つながりから考える
この動画はセラピストとしてとても勉強になりました。
やや難しい内容だったかもしれません。
専門職以外の方は、ぜひ横隔膜の形だけでも一度見ておくといいかもしれませんね。
大切なポイントとしては、筋連結が挙げられそうですね。
横隔膜と大腰筋とのつながりから、股関節と連携している。
よくドルフィンキックのときに腰椎から動かすように、みたいな言葉がありますけど、下肢はみぞおち(肋骨の下)くらいから生えているというイメージをしても良いかもしれませんね。
そうなると、横隔膜の緊張が高くて硬いと、腰椎・股関節も動きにくくなりますね。
逆もしかりで、股関節のアライメント不良により、横隔膜に影響がでて、呼吸が乱れるということもあるかもしれません。
もう一つは腰方形筋との筋連結。
腰方形筋は腰痛と関連が深い筋であり、さらに腰椎や第12肋骨に付着するため、腰椎の動きとモロ関連してきますね。
あとは内臓系とのつながりはかなり大事です。
横隔膜をしっかりと下げることが出来ると、内臓が下がり骨盤のほうに収まります。
そうすることで、腹圧が高まり、機能的な四肢の動きを引き出せるようになると思います。
これもまた逆も然りで、お酒の飲みすぎや食べ過ぎによって内臓系にダメージがあると、今度は横隔膜に悪影響が及び、可動性低下により胸郭が動きにくくなったりします。
ヒトの身体って結局全部つながっているので、考えなければいけない可能性は膨大なんですよね。
我々理学療法士は、これらのつながりはかなり意識して考えます。
表面の筋だけじゃなく、内臓系ももっと深く知らないといけませんね。
今回はちょっと難しかったかもしれませんが「あー横隔膜って色々なところとつながってて大事なんだなー」くらいは頭に入れておくと良いかもしれません。
横隔膜のセルフトレーニング等はまたいつかご紹介します。
この本は私も読みましたけど、万人向けに分かりやすく書いてあったので、興味ある人は読んでみると良いです↓↓
まとめ
横隔膜の解剖を見て、色々なところとのつながりを理解しよう
では。