どうもパパかっぱです。
コロナの影響で1週間以上泳いでいないです。
始めはそれほど影響ないかなー、と思っていましたが、さすがにこれだけ泳げないとなるとストレスが溜まりますね。
やはりそれだけ日々の運動って心身ともに大事なんですね、きっと。
今回のことで実感しました。
さて、今日は興味深い論文を見つけたので、それでお勉強していきましょう。
けのび動作を上手にやる方法
【熟練者におけるけのび動作と力発揮との関係】
http://www.swex.jp/document/4th/4_11.pdf
詳しく知りたい方は原著を読んでください。
最後のまとめだけ引用すると、
『けのび動作の巧緻を決定する要因は、リリース後の姿勢のみではなく、準備局面において、水深1m付近の壁に足を設置することと、力を「ため」てからタイミングよく発揮することである。』
この論文を私なりに、“けのび動作の巧緻”について簡単にまとめると
水泳熟練者は、
1.力発揮のピークにばらつきがみられない
2.重心移動速度が小さい → 前面抵抗の小さい姿勢を保持
3.重心位置が深い →リリース前の接地位置と密接な関わりがある
4.接地位置が深い
5.下肢動作がリリース時に伸展する
ということになります。
1.2は直感的にも分かりますね。
要は安定していて、抵抗の少ない姿勢ってことですかね。
ブレが少ない動作が大事ってことです。
塩浦選手は、『まっすぐな姿勢』というのを強調されていますね。
今回私が勉強になったのは、3.4のところですかね。
けのびを行っている姿勢ももちろん大事ですが、その前の準備段階に差があるということです。
壁を蹴るまでに、しっかりとタメをつくれるだけの深さに潜ってから壁を蹴るということが大事なんですね。
この研究で優秀だった被験者では、水深0.9mあたりに接地していたらしいです。
まぁ、普段の練習で水深まではっきりと意識することは難しいですが、蹴る前の姿勢を意識して、やや深い位置から蹴ることを練習してみると、普段より長くけのびが出来るかもしれません。
ここで毎回思うのは、改善したい動作自体にどうしても意識が向きがちですけど、実はその前の準備段階が大事ってことですね。
脳卒中患者さんの治療もそうです。
神経学的にも。
準備段階でエラーを起こしていたら、まず効率良い動作なんてできっこないですもんね。
人に教えるときには理解しているつもりなのに、いざ自分のフォーム等直そうとするときにはすっかり抜けてしまいがちですね。
肝に銘じます・・・。
5.の下肢動作の伸展については、しっかりとタメた状態で、タイミングよく蹴るというのが大事になってきます。
これは正直、慣れですね。
何回も繰り返して、自分の身体ではどのタイミングでどの関節を伸ばすと効率よく蹴れるかを繰り返し検証していくしかないですね。
初心者には意外と難しい
以前に初心者に教えることでの気づきシリーズを書いたことがあります↓↓
水泳初心者に教えることでの気づき① ~クロールの腕の回し方。腕はどこから生えていますか??~ - 2児のパパスイマーの“継続は力なり”!
水泳初心者に教えることでの気づき② ~スタート時:潜ってから姿勢をつくって、壁を蹴る~ - 2児のパパスイマーの“継続は力なり”!
水泳初心者に教えることでの気づき③ ~クロールの腕を前方になるべく残す:「のびてー」という指導・声掛けはよく考えた方が良いかも!?~ - 2児のパパスイマーの“継続は力なり”!
水泳初心者に教えることでの気づき④ ~クロールの息継ぎのタイミング。顔を横向けるのは、腕で水をしっかりと押すまで我慢しよう:最大の敵は水への恐怖心~ - 2児のパパスイマーの“継続は力なり”!
水泳初心者に教えることでの気づき⑤ ~スカーリングをマスターして、スムーズな壁蹴りスタートに活かそう~ - 2児のパパスイマーの“継続は力なり”!
初心者に教えることでの気づき②-Ⅱ 壁蹴りスタートのスムーズなやり方 ~水を下から上にすくいあげる練習を~ - 2児のパパスイマーの“継続は力なり”!
水泳初心者に教えることでの気づき⑥ ~スタートでの壁の蹴り方の良い例と悪い例~ - 2児のパパスイマーの“継続は力なり”!
後輩に教える中でいつも思っていたのは、初心者にとって壁をしっかりと蹴るのってこんなにも難しいことなんだな、という気づきを得ました。
もっと言うと、スタートの時にその場に沈むこと、その場で止まれることがこんなにも難しいことだとは正直思っていませんでした。
上の論文の1~5の項目ってサラッと書いてますけど、おそらく初心者にとっては地味に難しいことだと思います。
まず、身体を水平にしたまま潜れることから練習しないといけないかもしれません。
知りたい方は、ぜひ私の初心者シリーズに目を通してみてください。
まとめ
壁を蹴る前の姿勢(準備)を意識しましょう。
その際、やや深めに姿勢セットすると良いかもしれません。
では。