どうもパパかっぱです。
あけましておめでとうございます。
今年も変わらず淡々と情報発信していきますので、よろしくお願いします。
いつの間にか記事の数が増えてきたので、YouTubeでも初めて1からおさらいでもしたいなーと考えていますが・・・そのための勉強が必要になりそうですね。
今年余裕があればやってみたいと思います。
さて、興味深い論文を見つけたんでお勉強しましょう。
効率的な泳ぎには内臓の頭側への移動が関与 水泳における「下半身の沈み」を解明
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20201217_01web_swim.pdf
【発表のポイント】
●水泳のストリームライン姿勢(いわゆる蹴伸び姿勢)では、体の中で内臓の頭側への移動が起きていることを発見
●重心の頭側移動により、水泳における「下半身の沈み」を防ぐことができる
●キックを打たずに水平姿勢を保つテクニックは、水泳パフォーマンスの向上につながる
【概要】水泳選手に対してMRI撮影および重心の位置測定をした結果、高レベルの選手ほど、ストリームライン姿勢において胃や腸などの内蔵を収めている体の中の空間(体幹腔)の形状が「上広がり+下すぼまり」に変化することを明らかにしました。この変化が大きいほど、水の抵抗となってしまう水中での下半身の沈みが防がれ、水泳パフォーマンスの向上につながる重要な知見です。
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/12/press20201217-01-swim.html
【内容】
これまでの研究では、水中のヒトのストリームライン姿勢において浮心は頭側に、重心は足側に存在し、この浮心と重心の距離が離れているほど下半身が沈んでしまうことが知られていました。下半身が沈んでしまうとキックで下半身を浮かせる必要があり、水泳時に不利になってしまいます。しかし、この浮心と重心の距離を短縮させる方法はこれまで解明されていませんでした。
水泳選手に対してむねから腰にかけての MRI 撮影および重心の位置測定を行い、高レベルな選手ほど、ストリームライン姿勢において胃や腸などの内蔵を収めている体の中の空間(体幹腔)の形状が「上広がり+下すぼまり」に変化することを明らかにしました。この体幹腔形状の変化は、内臓の頭側への移動を引き起こします。内臓の頭側への移動に伴って重心も頭側に移動するため、浮心と重心の距離が減少し、水中のヒトの体にかかるトルク力(浮心と重心を近づけようと体を回転させる力)を減少させる効果があることを示しています。また、この体幹腔形状の変化を引き起こす筋肉としては、側腹筋という体幹筋の関与が示唆されました。
本研究結果は、内臓の頭側への移動が大きいほど浮心と重心の距離が短縮され、水中での下半身の沈みが防がれることを示しています。
私なりのポイントとしては
●ストリームライン姿勢において浮心は頭側に、重心は足側に存在
→浮心と重心の距離が離れているほど下半身が沈む
●高レベルな選手ほど、胃や腸などの内蔵を収めている体の中の空間(体幹腔)の形状が「上広がり+下すぼまり」に変化する
→内臓が頭側へ移動
→重心も頭側に移動
→浮心と重心の距離が減少し、水中のヒトの体にかかるトルク力を減少させる
⇒下半身の沈みが防がれる
●この体幹腔形状の変化は、側腹筋の関与が示唆
です。
「上広がり+下すぼまり」
これはとても興味深い論文ですね。
私はこの“浮心と重心の位置を近づける”ということをずーっと練習で実験しています。
この論文の『上広がり+下すぼまり』って分かりにくいですけど、内臓が下がらないような形ってことですよね。
側腹筋の関与が示唆ってあるんですが・・・側腹筋ってまずなんでしょうかね。
腹斜筋のことかな?もしそうなのであれば、腹斜筋の下部、つまり停止部のところの収縮により本来下がってしまう内臓を上方に上げるってことなんでしょうかね。
ストリームラインのように両上肢を挙上しながら腹斜筋を働かせるって結構難しいです
。
起始と停止が離れるので。ただ、その難しいことをできる人が高レベルな選手になれるってことなんですね、きっと。
浮心の観点から
私は以前より呼吸により浮心の位置をさげるということは意識していました。
横隔膜を下げる呼吸によって浮心を下げる。
おそらくこれは合ってると思うんですよね。
今回、新たに得た内臓を上げることで重心を上げる知識を加えると、
浮心を下げる+重心を上げる
というダブルパンチで浮心と重心の位置が近づくので、きれいなストリームラインが得られる。
そうすることで速く泳げるのではないのかなー。
参考になれば。
まとめ
浮心を下げる+重心を上げることで浮心と重心の距離を近づけて、まっすぐな姿勢をとろう
では。