どうもパパかっぱです。
子供たちをなるべく週1回プールに連れて行くよう心がけています。
子供たちの成長はものすごい早いですね。
一回ごとに出来ることが増えて、親子共々喜んでいます。
共有できるって幸せなことですね。
さて、面白い論文を見つけたので勉強しましょう。
脊柱アライメントと肩の運動の関係性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptcse/20/1/20_7/_pdf
3.脊柱アライメント不良と肩の障害
頭部前方位姿勢(forward head posture; FHP)に代表される脊柱アライメント不良によって,肩甲骨の外転および上方回旋により肩の障害を誘発していると考えられる症例を多く見かける。この姿勢は若年者やスポーツ選手に多くみられる姿勢である。
頭部前方位姿勢では,頭部の前方偏位によって後頭下筋群や胸鎖乳突筋,僧帽筋上部線維などの筋緊張が高まり,鎖骨および肩甲骨の位置や運動に変化が生じるため,脊柱アライメント不良が肩の障害を引き起こす可能性は高いが報告は少ない 。
Bullock らと吉田らの報告によれば,直立位での肩挙上は肩甲骨の運動が円滑に行われるため可動域が増加するのに対して,頭部前方位姿勢では過度の骨盤前傾,腰椎前弯・胸椎後弯によって肩甲骨が外転および上方回旋することで肩の可動域は低下すると報告している 。
これは脊柱アライメント不良によって胸郭の形態変化が要因となり,胸郭上に浮遊している肩甲骨が影響を受けたものと考えられる。頭部前方位姿勢では横隔膜前方が垂れ下がり,胸郭の拡張が減少するため ,肩甲骨の上方回旋が不十分となり,肩の可動域は減少する。
さらに脊柱アライメントは肩甲胸郭関節における肩甲骨位置を微調整することで間接的ではあるが肩甲上腕関節に影響を及ぼしている 。具体的には胸椎を中心に前弯もしくは後弯によって肩甲骨位置を変化させ,肩甲胸郭関節面における肩甲骨の可動性を制御している。また,肩にかかる負担に対応するため上肢の状態に呼応して肩甲骨が位置を調整しているという報告もあり ,肩甲骨位置の調整が動作をする上で重要な役割を担っていることは間違いない。
脊柱アライメント不良による肩甲骨の位置異常がある場合,第 2 肩関節(上腕骨大結節と烏口肩峰アーチ間の関節様機構)が破綻し,肩の運動時に肩甲上腕関節にかかる負担が増大することで,傷害・障害のリスクが高まることが予想される )。また「脊柱―肩甲骨」間の協働運動は肩甲胸郭関節の可動性により決まってくるとする報告もあり 25),脊柱アライメントだけでなく,積極的に「胸郭―肩甲骨」間の評価も行っていくべきである。
私なりに簡単にまとめると
●頭部前方位姿勢
→後頭下筋群や胸鎖乳突筋、僧帽筋上部線維などの筋緊張が高まる
→鎖骨および肩甲骨の位置や運動に変化が生じる
→脊柱アライメント不良
⇒肩の障害を引き起こす
●頭部前方位姿勢
→過度の骨盤前傾、腰椎前弯・胸椎後弯
→肩甲骨が外転および上方回旋する
⇒肩の可動域は低下する
●脊柱アライメント
→肩甲胸郭関節における肩甲骨位置を微調整する
→胸椎を中心に前弯もしくは後弯によって肩甲骨位置を変化させ、肩甲胸郭関節面における肩甲骨の可動性を制御
→上肢の状態に呼応して肩甲骨が位置を調整している
⇒肩甲骨位置の調整が動作をする上で重要
ですかね。
頭部の位置には気を付けよう
以前も頭部の位置については書いてきました↓↓
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やはり頭部の位置は大事ですね。
私も首が悪いので、普段の姿勢から気を付けています。
ケガの予防にもつながりますよ。プラスで呼吸を練習すると完璧です。
パソコン作業が多い方は、普段の姿勢から強く意識した方が良いかもしれません。
頭部の位置が前方に位置してしまうことで、結果的に脊柱のアライメント・肩甲骨のアライメントに影響を与え、肩の可動性を低下させてしまうんですね。
これって、上肢の運動が推進力に直結するスイマーにとってはかなり痛手ですよね。
私も水中で頭部の位置をやや後方気味にして姿勢をまっすぐするドリル練習をずっと続けています。
ちなみに、塩浦選手も徹底して水中姿勢については、かなりこだわっていらっしゃいましたよ↓↓
まとめ
頭部の位置に気を付けて、肩の運動・可動性を阻害しないようにしましょう。
では。