どうもパパかっぱです。
10月に行われるイーハトーブ大会に出る種目を決めました。
50mバタフライと100mバタフライに出る予定です。
いつもなら50バタと50フリーにするところですが、種目間の時間が短いことで断念しました。
20代の頃は、種目順とかあまり気にならなかったのですが、30超えてどんどん『回復力の低下』を身に染みて感じますね。
本気で泳いだ後は、十分な時間休憩しないと力出せないですね。
スピードに関しては年齢関係なくもちろんベスト出していく想いですが、ダッシュしてからの回復具合に関してはやはり歳はごまかせないような気がしています。
なので、これからはひたすらバタフライの練習に励みます。
さて、スポーツにおいて『スキル』という言葉良く出てきますよね。
スキルってなんなのかしっかりと説明できますか?
私も曖昧だったので、この機会に調べてみましょう。
スキルの定義とは
スキルとは、最高の正確さで、またしばしば最小の時間とエネルギーあるいはこれら両者の消費で、あらかじめ決められた結果を生じるように学習された能力である。
第1に、スキルを遂行するということは体操競技で逆立ちをするとかフットボールのフォワードパスを完成するといったように、そこにはいくつかの望ましい環境の目標があることを意味している。
つまり、スキルは、通常私の小さい指を無駄にくねらせるよといったような、必ずしも特別な環境の目標をもっていない運動とは異なったものとして考えられている。
もちろん、スキルはいくつかの運動から構成されている。なぜなら、遂行者は少なくとも、運動なしで環境の目標を達成することは不可能であるから。
第2に、熟練するということは、パフォーマンスの目標、すなわち最高の正確さでこの“あらかじめ決められた結果”に合わせることを意味している。例えば、先月投げ矢をしていて、私は的の中央に当てた。しかし、それだけで私が熟練した投げ矢のプレーヤーだという保証はない。なぜなら、私は少しでも確実にこのような結果を達成したのではないから。
第3に、多くのスキルの主要な特徴は、パフォーマンスに必要なエネルギーの最小化、すなわち節約である。このスキルの特徴は、砲丸投げのスキルでは当てはまらない。それは、砲丸投げの目標が最大距離を投げることだからである。しかし、他の多くのスキルについては、エネルギー消費の最小化は重要である。
この最小エネルギーの考え方は、生理学的エネルギーのコストをより低くするばかりではなく、要求される心理的あるいは精神的エネルギーをも減少させる行為を組織化する場合に応用できる。
多くのスキルは大変うまく学習されるので、遂行者はそのことに、ほとんど注意を払うことがない。
多くのスキルの別の特徴は、最少の時間で目標を達成する高度に熟練した遂行者に関するものである。例えば、水泳競技のように、多くのスポーツスキルはこの特徴を唯一の競技目標にしている。
その他のスキルは、ボクシングのジャブやバスケットボールのパスのようにすばやくしかもより効率的に行われる。しかし、時間を最少にすることは、これまでに述べた他のスキルの特徴と相互作用する。
パフォーマンスのスピードアップは、しばしば環境の目標を達成する点で、正確さの低下したずさんな運動を生じる。また、スピードの増大はエネルギーのコストが高い運動が生じる。そのため、スキルを理解することは、異なった場合の異なった範囲で、主要ないくつかのスキルの側面を最適にしたり、バランスをとったりすることも含んでいる。
(運動学習とパフォーマンス ー理論から実践へ P4,5)
簡単にまとめると
●達成の正確さを最高にすること。
●パフォーマンスの身体と精神のエネルギーコストを最少にすること。
●使用時間を最少にすること。
効率を求める
この“運動学習とパフォーマンス”という本、めちゃくちゃ難しいんですけど、運動をシステマチックにとらえるという意味ではとても勉強になる本です。
私も何年もかかって読んでいます。多分まだ半分以下しか理解してません。
ちゃんと定義を調べてみて思ったんですけど、私がずっと提唱している『最小時間、効率的な練習』ってまさしくスキルが高いと似通っている意味だったのかもしれませんね。
【スキルとは、最高の正確さで、またしばしば最小の時間とエネルギーあるいはこれら両者の消費で、あらかじめ決められた結果を生じるように学習された能力】
は定義として覚えちゃいましょう。
私なりにわかりやすくまとめると
●まず、達成すべき運動目標がある。
→その後、熟練する。つまり、最高の正確さでこの“あらかじめ決められた結果”に合わせる。
→パフォーマンスに必要なエネルギーの最小化。心理的あるいは精神的エネルギーも含む。
⇒遂行者はほとんど注意を払わないで出来る
てな感じでしょうか。
興味深いのは、運動の生理学的なエネルギーのみならず、心理的・精神的エネルギーも含むってことですね。
まさしく心技体ってこのことなんですかね。
肉体だけ鍛えて最小のエネルギーになれたとしても、心のエネルギーを最少にできていないと、結果としてパフォーマンスは優れないってことですね。
さらに、脳機能大好き人間の私としては最後の『スキルを高めると、注意を払わないで運動を遂行できる』ってところが鳥肌ポイントだな、と思いました。
この注意ってまた深いんですよね。
“注意”を調べ出すとホントに際限なく勉強できますからね。
つまり、例えば本番レースで50mバタフライ泳いでいる間ってほとんど何も考えていませんよね。
そこであれこれ考えて他に注意を向けてしまっている時点でおそらく良いパフォーマンス・結果が出ないですね。
目標決めて、熟練して、すべてのエネルギーを最少にするような練習をひたすら繰り返していたら、本番では余計なことに頭を回さずにパフォーマンスできる!くらいまでいけよってことですかね。
そういう密度の濃い練習をするために、事前に頭をフル回転して考えるべきだと常に私は思っています。
特にマスターズスイマーなんて仕事の傍ら、少ない時間で練習しているわけですから、スキルを高めるためにどうすべきか、に全集中しても良いと思います。
練習の前の準備で全て決まっているような気がしますけどね。
まぁ、理想論であって実際は難しいんですけどねー。
そこの悩みもまた楽しみの1つであったりするわけです。
一緒にスキル、高めていきましょう。
まとめ
スキルとは何か?を説明できるようになり、自分の練習・本番に活かしましょう。
では。