どうもパパかっぱです。
この夏より、ついに盛岡にも飛び込み台のバックプレートが来たようです。
こないだの大会から急についてました。
何も分からないので、とりあえず調べましょう。
知識をつけることは正義です。
競泳のスタート動作の飛び出し技術にバックプレートが及ぼす影響
http://swim.or.jp/fwp/wp-content/uploads/2021/03/backplate.pdf
10 名の男子大学一流競泳選手に、従来のプラットフォームからとバックプレート付きプラットフォームからのトラックスタートを行わせ、競泳スタート動作、特に飛び出しスキルに及ぼすバックプレートの影響を考察した。
1)用意姿勢で、重心は比較的前方(-0.205±0.054m)に変位した。
2)用意姿勢の後脚の膝関節角度は、約 90 度(84.3±11.3 度)に設定されていた。
3)離台直前に、身体が水平方向(横 8.76±0.87 m/s2 に、縦 0.16±1.13 m/s2 に)に
加速された。
4)飛び出し角度は(-8.2±5.2 度)の近くに水平に保つことができた。
5)空中局面には差が無かった。
◆結果
1)用意の姿勢で、バックプレート付きスタート台(以下バックプレート付き)における重心座標はスタート台前縁から-0.205±0.054m、水面から 1.367±0.029m であり、従来型スタート台の-0.253±0.054m、1.355±0.031m よりも有意に前方で高い位置にあった。
2)バックプレート付きで前脚と後脚の膝関節角度はそれぞれ 140.1±5.7 度と84.3±11.3 度であり、従来型の 145.5±8.0 度と 97.1±11.4 度よりも有意に伸展が少なかった。
3)バックプレート付きで前脚と後脚の足首関節角度は、140.6±8.4 度と 104.1±8.4 度であり、従来型の前脚の足首関節角度 147.1±10.5 度より、背屈によって角度が有意に小さくなっていた。一方、従来型で後脚の足首角度 76.4±7.2 度よりも有意に底屈によって角度が大きかった。
4)加速局面で離台直前の 0.3 秒間に、バックプレート付きにおけるCMの平均飛び出し直前角は-6.7±4.4 度であり、従来型の-8.2±4.3 度に比べて有意に水平に近かった。
5)バックプレート付きの平均水平加速度は 8.76±0.87 m/s2 であり、従来型の7.96±0.79m/s2に比べて有意に大きかった。
6)バックプレート付きの垂直加速度は 0.16±1.13 m/s2であり、有意に従来型の-0.58±0.79m/s2に比べて 0 に近かった。
7)離台時のバックプレート付きにおける重心の飛び出し角は-8.2±5.2 度であり、従来型10.5±4.9 度に比べて有意に大きく、水平に近かった。
8)バックプレート付きで離台時の重心の垂直速度は-0.65±0.45m/s であり、従来型の-0.81±0.45m/s に比べて 0 に近く、有意に大きかった。
9)離台までの所要時間、重心とスタート台前縁と水平線のなす角、離台時の重心水平速度と離台時の重心垂直速度などの離台に関する項目では、有意な差が見られなかった。
10)空中局面では、どの項目にも有意差が見られなかった。
◆考察
1)用意の姿勢では、バックプレート条件の重心は、比較的前方に変位する。それはスクワット姿勢から立位の運動では、踵を上げが股関節の前方変位のような姿勢の調整に影響を与えたとする研究と一致した。
2)バックプレートの条件では、後脚の膝関節角度は、体を推進する膝角度に近い 90 度の値を得た。
3)膝伸展における等尺性力⁻角度関係では、105 から 120 度で他の角度条件よりも大きな力が発揮されることを報告した。さらに、等尺性膝股関節伸展を脚の長さに対する比で表した場合、脚の長さの 80〜90%にあったときに力がピークを示した。この比率を角度に変換すると、屈曲角は 106 から 128 度程度となる。そのため、バックプレートの条件で設定された位置で、後脚の膝関節はよりもう少しを伸展する必要がある。その結果、重心が少し前方に移動すると考えられた。
4)進行方向に高速で移動する重心が速いスタートのための一つの重要な要因であり、バックプレートの条件の 0.3 秒の間の重心の平均飛び出し直前角度が、水平に近づく望ましい効果が見られた。離台直前に垂直加速度が0に近似したことが、バックプレートの条件の水平加速を裏付けた。
5)スタート台上の力分布は、スタート運動の最後の局面で大きな力が発揮され、徐々に離台まで弱くなったことが報告された。それは、体重を支えていない可能性があるため、離台角度が、平均離台直前重心飛び出し角よりも約2度低くなったと考えられる。
6)バックプレートの影響は離台時および空中局面にもやや見られた。重要なのは、スイマーがいかなる技術も集中的な練習を行うことによって改善することができるということである。
結論として、競泳のスタート動作、特に飛び出し技術に及ぼすバックプレートの影響は、
1)用意の姿勢では、重心が比較的前方に変位する。
2)用意の姿勢の後脚の膝関節角度は 90 度程度に設定された。
3)離台直前に、身体が水平方向に加速された。
4)離台時に、飛び出し角度を水平に近く保つことができる。
5)速いスタートのために、スタート台の利点を生かす集中的な練習が必要であることが示唆
された。
私なりのポイントは、バックプレート付き条件において
●用意の姿勢で、重心が比較的前方に変位する
●用意の時、後脚の膝関節角度は体を推進する膝角度に近い 90 度の値
→後脚の膝関節はより伸展する必要がある
⇒重心が少し前方に移動する
●離台直前に垂直加速度が0に近似した
→身体が水平方向に加速される
水平方向の加速
時代は変わっていくものですから、適宜適当していかなければいけませんね。
昔はバックプレートなんてなかったですもんね。
一生勉強です。
バックプレート付き飛び込み台の特徴として、今回はざっくり三つほどポイントを抑えましょう。
①重心がより前方に位置する
②後脚の膝の角度は約90度。より膝の伸展が求められる。
③上下ではなく、水平方向の加速度が重要
です。
なるほど、バックプレートを蹴るという動作により、より水平方向への飛び出しと空中姿勢での水平姿勢が重要になってくるんですね。
後脚の膝角度は約90度を目安にしましょう。
プレートを蹴るので、膝伸展の活動がより求められます。
重心も前方にあるので、上に飛ぶというよりかは、前に飛ぶ意識が大事ですかね。
たしかに、こないだ飛んだ感じも前に飛べている感じはありましたね。
となると、深く入水するのではなく、浅く入水する可能性のほうが高いのかな?
ドルフィンキックの回数などは実際に何度も練習して自分なりの数を調整しなければいけませんね。
んー、こればっかりはホントに知識だけついても実践を伴わなければなんともしっくりこないですよね。
マスターズスイマー共通の悩みとしては、飛び込み練習の回数が極端に少ないということですよね。
協会で時折開催してくれることはあるんですが、仕事で行けなかったりと1年間通して1~2回できるかどうか。
それゆえにぶっつけ本番になってします。
一向に飛び込みがうまくなりません。
飛び込みはスキルがとても重要になってくると思うので、やはりより多く実践したいところですよね。
んー、なんとかなりませんかねー。
何かいいアイデアありましたら教えて下さい。
しばらくバックプレート付き飛び込みについての勉強が続くと思います。
まとめ
より水平方向への加速が大事になることを意識しよう。
では。