2児のパパスイマーの“継続は力なり”!

マスターズ水泳歴10年。短時間で効率良い練習を日々研究。-理学療法士からの視点を踏まえて-

安易にマッサージを受けるべきではない ~挫滅マッサージは被害届に値する!?~

どうもパパかっぱです。

 

 

 

前回の記事はなかなかの衝撃的事実だったと思います↓↓

www.papakappa-swim.com

 

プランクトレーニングでは体幹を剛体化させる Bracing も腹圧の上昇もしていないとのことでしたね。

 

 

引き続き、やや衝撃的な記事となるかもしれません。

 

みなさん、身体ケアとしてマッサージ受けてますか?

 

私は一切マッサージは受けませんし、自身で治療する際にもマッサージは基本的にしません。

 

マッサージは受けずとも、自身にて『フォームローラーでゴリゴリ』や『テニスボールでグリグリ』したりしてませんか?

 

 

・・・これを読み終えた瞬間からやめましょう。

 

 

 

 

 

 

挫滅マッサージはキケン

 

 

 

 

realine.info

 

【まず効果に対する疑問】
1)強く局所を圧迫することが、過緊張の筋にどのような変化をもたらして筋を弛ませられると考えているのか? 

2)挫滅させることでfasciaの癒着をリリースすることができるのか? またそのことを証明できる画像はあるのか?

3)痛みによる神経学的な防御反応は生じないのか?

4)そもそも長内転筋が過緊張に陥る原因はその筋のみにあるのか? 恥骨結合の偏位、縫工筋・大腿薄筋、大内転筋など隣接する筋との癒着の影響は把握できているのか? 
  
 
【次にリスクについての疑問】
1)その手技ではターゲットの筋以外の組織(神経や血管を含む)にダメージを与えることはないと断言できるのか? 閉鎖神経、伏在神経、大腿動脈・静脈、大伏在静脈などを触知して、それを潰すことを回避しているのか? 

2)潰された組織は内出血を起こすような損傷を受けているが、その結果瘢痕化、線維化、筋機能の低下、癒着の形成といったデメリットは生じないのか? 炎症による末梢性感作(神経終末の増殖)は生じないのか? 

3)痛みがもたらす血圧上昇や他のリスクを考慮しているのか?

【第3に倫理的問題】

1)苦痛を与える治療を行うことに対して、リスクとベネフィットのバランスを説明しているのか?

2)痛みを与える治療が現時点でベストな選択肢として確立されているのか? 他の治療法を勉強した上で、ベストな選択だと言い切れるか? (無知であるだけではないのか?)

3)治療後の痛みによる機能低下(歩けなくなる患者が存在)に対して、同意を得ているのか? また法的責任を負っているのか?

 

 

 

 

私なりのポイントは

 

●強く局所を圧迫する

 

 →過緊張の筋を弛ませられるのか?

 

 →fasciaの癒着をリリースすることができるのか?

 

 →痛みによる神経学的な防御反応は生じないのか?

 

 →過緊張に陥る原因はその筋のみにあるのか?

 

 →ターゲットの筋以外の組織(神経や血管を含む)にダメージを与えることはないと断言できるのか?

 

 →潰された組織は内出血を起こすような損傷を受けているが、その結果瘢痕化、線維化、筋機能の低下、癒着の形成といったデメリットは生じないのか?

 

 →炎症による末梢性感作(神経終末の増殖)は生じないのか? 

 

 →痛みがもたらす血圧上昇や他のリスクを考慮しているのか?

 

 →他の治療法を勉強した上で、ベストな選択だと言い切れるか? (無知であるだけではないのか?)

 

 →治療後の痛みによる機能低下(歩けなくなる患者が存在)に対して、同意を得ているのか? また法的責任を負っているのか?

 

 

 

 

巷に流れている情報は常に懐疑的になる

 

『挫滅マッサージ』という言葉は、専門職じゃないと聞いたことないと思います。

 

簡単に言うと“局所を強く圧迫すること”です。

 

マッサージ屋さんとかで肘などでグリグリしたり、指や道具を使って強く局所を押されたりすることです。

 

もしくは硬いフォームローラーで体重をかけてグリグリしたり、硬いボールを局所に体重をかけて乗ったりするのも含まれます。

 

「お尻にテニスボールを置いてマッサージしましょう」とか言っているのツイッターとかで見ますよね。

 

結構やってる方いらっしゃるんじゃないでしょうか?

 

 

上に書いてある通り、やめた方が良い理由はかなりありますね。

 

ホント一時的に楽になったような気がするだけですから。

 

最悪なのは挫滅マッサージによって、神経や血管にダメージを与え、内出血が起きて、瘢痕化、線維化、筋機能の低下、癒着の形成につながります

 

さらに、痛みによる防御反応や神経終末の増殖などが生じ、結果的に機能低下につながってしまうことがあります。

 

良かれと思ってやっていることが実は逆効果なんですね。

 

おそろしいことです。

 

例↓↓

挫滅マッサージによるダンサーの坐骨神経障害|リアラインブログ・ニュース

 

「正しいファシアケア」普及プロジェクト|株式会社GLAB《Pando》

 

 

 

たしかにあんな大雑把に押圧して、複雑な神経・筋が整うわけないですよね。

 

挫滅マッサージを提唱している先生曰く、内出血させ組織を潰しているセラピーは「被害届」に値するとまで書いています。過激ですね。

 

プロとして色々な知識・可能性を模索しながら行っていかなければいけませんね。

 

私も一度だけ無料キャンペーンでマッサージを受けたことがありましたが、全然良いと思いませんでした。

 

マッサージのみでパフォーマンスが上がるとは到底思えないんですよね。

 

マッサージや筋の調整はあくまでも運動学習のきっかけにすぎないんじゃないかな、と個人的には思っております。

 

施術を受ける側もリテラシーを高めていき、自身に効果的な施術を選択し、最高のパフォーマンスを目指してほしいと思います。

 

 

 

 

まとめ

 

 

グリグリ・ゴリゴリは今度一切やめよう。

 

 

では。